脳内百景

3ピースロックバンド"The Highways"のギターボーカル、徳永の脳内。

人間は多面体

人間は多面体だ。

つまりたくさんの面を持っているということだ。

家族といるとき、恋人いるとき、友達といるとき、職場にいるとき、独りでいるとき。

数え上げればきりがないほど面がある。

この多面体であるということを意識していない人は意外と多いのかもしれない。

 

所謂ギャップというものはある一面を見た人が違う面を目撃した時に感じるもので、色々な面がある事を考えれば実はギャップが存在する事は至極真っ当だ。

例えば殺人犯がニュースで報道されるときに、近所の人や元クラスメイトに話を聞いて「大人しくてそんな事やる人には見えなかった」とか言っているのをよく聞くが、上記の事を考えれば当たり前だ。むしろ殺人犯としての雰囲気を日頃から放っている殺人犯がどこにいるのだろうか(たまに日頃からヤバイ奴もいるだろう)。

 

全ての人が自分と面と向かって接している時とは違う面を無数に持っている。だから月みたいに絶対に見えない部分が、良い面も悪い面も含めて存在しているのではないか。自分以外のある他人の全てを理解しようなんて傲慢だ。理解しようとする気持ちはとても大事だが。

 

 

多面体だという意識があれば、人に寛容になって少しはやさしい人間になれるのかもしれない。まあ人間は人間らしく、時には気を使ったり、時には利己的になって周りが見えなくなったりして、山と谷を越えながら生きるのが1番だろうが。